カードローン借り換えは低金利&完済が要点。しかし失敗するリスクも!

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カードローンも借り換えがあるという事を知らないというケースも意外にあるようです。現在適用されている金利によっては、別のカードローンに借り換えをしたほうがお得になるケースもあります。カードローン借り換えのメリットやデメリット、おまとめローンとの違いなどについて、詳しく解説していきたいと思います。

カードローンの借り換えとは

カードローンの借り換えという言葉に聞き覚えが無い人は意外に多いです。
借り換えというのは、

 ローンの残高が残っている人が、
 他の銀行や消費者金融と新たに契約をして借入先を乗り換えること

を言います。つまり、現在のローンの残債を別のカードローンからの借り入れによって全額返済してしまうのです。

このようなローンの借り換えは、住宅ローンなどでよく行われています。しかし、カードローンにおいても、同じように借り換えをすることができます。ローン残高が何千万もあることが多い住宅ローンに比べると、カードローンの借り換えはまだ比較的簡単に行うことができる場合もあります。

借り換えをすることによるメリット

借り換えというのは、メリットを見出さないと行う意味がありません。どのようなメリットがあるのか、いくつかの例をご紹介します。

利息を軽くする

借り換えをする際には、現在借り入れを行っている銀行カードローンや消費者金融カードローンよりも金利が低い会社を選ぶことができます。借金をすることでもっとも負担が大きいのは支払利息です。そのため、利息の低い会社を選ぶことで、月々の負担を減らすことができ、より早く完済をすることができる可能性が高まります。

今現在借り入れをしているカードローンで、さらに利率を下げてもらうという事はなかなか難しいケースが多いです。そのため、利息を少しでも低くするためには、別のカードローンに借り換えをすることが近道だといえるでしょう。

例えば、年利が14.0%であり、借入残高が100万円だとします。単純計算で、1年間の利息の支払いは、14万円にも上ります。これを、もし年利10.0%の会社に借り入れをすることができれば、年間の利息支払額は10万円となり、余った4万円分を返済に充てることができるようになります。

もちろん、実際には月々返済していくため、このような単純な計算になりません。しかし、利息が低いことで、利用者が損をすることはありません。

より便利なカードローンにすることができる

利息を低くする以外にも、カードローンの利便性を求めて借り換えをすることができます。たとえば、利用できる地域が限定されているカードローンを利用していた場合、全国で利用できるカードローンへ乗り換えることもできます。よくあるのが地方銀行のカードローンや中小零細の貸金業者から借り換えるケースです。この場合は利便性が一気に高まることもあります。

また、借り入れに関する手数料が一切かからないようなカードローン会社を選んで、余計な負担がかからないようにすることも可能です。具体的にはATMの利用手数料などですね。
銀行カードローンはATMは大体どこでも使えますが、手数料がかかるケースとかからないケースがあります。そのため、利用手数料がかからないところに借り換えることで細かな負担を軽減することができたりもするわけです。
自分のライフスタイルに合わせて借り換える人もいます。

月々の返済額を変更することができる

さらに、現在のカードローンの月々の返済額が大きい場合、より返済額が低いカードローンへ借り換えることにより、毎月の負担を低くすることも可能です。ただし、最終的に返済すべき元本は変わらないので、完済までの期間が延びてしまうことを理解しておきましょう。できるだけ早く完済するためには、返済額は極力減らさないほうがよいでしょう。

借り換えをすることによるデメリット

カードローンの借り換えをするメリットは色々ありますが、デメリットも存在しています。どのようなデメリットがあるのか、いくつかご紹介します。

改めて審査を受ける必要がある

カードローンを受けるためには、審査を通過する必要があります。現在利用しているカードローンで行った審査と同じような審査を再び受けなければなりません。書類を揃えたりなどの、手間がかかる場合があります。

審査が厳しい傾向にある

始めてカードローンの審査を受ける場合、他社の借り入れがないため、審査に通過しやすい傾向があります。しかし、借り換えの場合は、その時点で契約中のカードローンの借入残高があるため、最初に審査を受けたときよりも厳しく審査をされる傾向があります。審査を通るための一定の対策が必要になることもあるでしょう。

場合によっては返済合計額が増えるリスクも

借り換えをするときに、借入利率が高い所を選ぶ人は少ないと思います。ただ、月々の返済額について、意識をしていない人が多いです。

月々の返済額が異常に低く設定されていると、それだけ完済までの期間がかなり長くなる可能性があります。その場合、せっかく借入利率を低くして、利息を抑えたとしても、返済期間が延びることで、利息は膨れ上がっていき、トータルの返済額が膨れ上がる可能性がありますので注意が必要です(当然ですが元本は変わりません)。そのため、借り換えをする場合は、月々の返済額をあまり減らさずにできるだけ早く完済することに重きを置く必要があります。

不便になることがある

借入利率を重視して、借り換え先のカードローン会社を選んだ場合、会社によっては不便になる可能性があります。提携先が少なく、利用場所が限られてしまうことや、手数料が高くなるなどの事態があるかもしれません。借り換えを行うことによって不便になった場合、日々の生活において困ることが無いかどうかを事前に確認しておく必要があります。

おまとめと借り換えにはどのような違いがある?

借り換えの際に、よく間違えられてしまうのが、おまとめと同じではないかという事です。一見似ているようですが、全く違うものと考えてください。

具体的に説明すると、借り換えというのは、現在借り入れをしている業者が1社であり、そこから他の業者に乗り換えをするという事で、1対1のやり取りとなります。

一方で、おまとめというのは、すでに複数のカードローン業者から借り入れを行っており、その借り入れを他の1社に絞って、まとめることを言います。

借り換えとおまとめによって、それぞれのサービス内容や、借入利率などに違いがある場合が多いです。自分自身が、どちらに該当するのかを確認しておくようにしましょう。

カードローンの借り換えをする際の利率に関するポイント

カードローンの借り換えをする際には、次のような利率のポイントを押さえておきましょう。

会社による借入利率の違い

同じ借り換えであっても、カードローン業者によってその利率は大きく変わってきます。

ここでは、銀行系のカードローンでの100万円の限度額の借入利率についてご紹介します。同じ銀行であっても、審査内容や条件によって金利が変わる可能性があります。

・みずほ銀行カードローン 年12.0%
・三菱UFJ銀行カードローン バンクイック 年13.6~14.6%
・りそな銀行 りそなプレミアムカードローン 年11.5~11.5%
・三井住友銀行カードローン 年12.0~14.5%
・住信SBIネット銀行 年7.39~14.79%
・ジャパンネット銀行 ネットキャッシング 年15.0~15.0%
・楽天銀行 スーパーローン 年9.6~14.5%

借入限度額により金利が違う場合も

先にご紹介したのは、あくまでも借入限度額が100万円である時の借入利率の一覧です。しかし、同じ銀行の同じカードローンサービスであっても、審査を通過した借入限度額によって利率が変わってきます。

ここでは、みずほ銀行のカードローンでの例をご紹介します。

・10万円以上100万円未満 年14.0%
・100万円以上200万円未満 年12.0%
・200万円以上300万円未満 年9.0%
・300万円以上400万円未満 年7.0%
・400万円以上500万円未満 年6.0%
・500万円以上600万円未満 年5.0%
・600万円以上800万円未満 年4.5%
・800万円 年2.0%

みずほ銀行のカードローンでは、住宅ローンを利用していることでここからさらに年0.5%引き下げをすることができます。
(みずほ銀行の場合、住宅ローンのご利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。)

みずほ銀行に限らず、借入限度額によって金利をかなり抑えられることが多いです。

ただし、希望する借入限度額が高ければ高いほど、審査が厳しくなります。審査によっては、希望借入限度額よりも低い枠を提示される可能性もあります。自分がどれくらいの借り入れが必要なのか、事前に把握をすることは難しいですが、その心づもりはしたうえで、カードローン会社を選ぶようにしましょう。

借り換えはどのような人に向いている?

カードローンの借り換えは、誰にでもメリットがあるわけではありません。特に借り換えをしたほうがいい人というのは、どういう人なのかについてご紹介します。

何年もに渡って増額もなしに利用している人

借り換えというのは、現在の借り入れに対する負担を少しでも楽にして、借金の完済までの予定をはっきりとさせることを目的としています。要するに借入利率が低い、低金利なカードローンを選ぶのが大前提となります。

この場合、古くからカードローンサービスを利用している人ほど、この恩恵を受けることができる可能性が高くなります。

最近では、銀行も消費者金融もカードローンの利用者を少しでも得るために、金利を引き下げる傾向にあります。

しかし、古くから利用している人の場合、限度額の増額もなしに金利が下がることはまずありません。一旦古い付き合いはリセットし、新たな別のカードローンに借り換えをすることで、一気に利息が低くなる可能性もあるのです。

利便性が少ないと感じている人

現在利用しているカードローンの提携先が少なく、手軽に利用することができない場合、より便利なカードローンに借り換えをすることで、返済だけではなく借り入れも簡単にできるようになる場合があります。

月々の返済額が高いと感じている人

月々の借り入れの返済額が高額で、日々の生活に支障をきたしている場合は、月々の返済額が低く設定されているカードローンを選んで借り換えをするとよいでしょう。

やみくもに借り換えすればいいのではない

ただやみくもに何でもかんでも借り換えをすればいいというわけではありません。

確かに借り換えは、低金利なカードローンへ借り換えるだけで、月々の負担を減らせる場合が多いです。

しかし、それによって、さらに借り入れを増やしてしまう場合もあります。負担が低いからといって、もう少し借りてもいいと思ってしまう人の場合です。

借り換えの最終目標は、「できるだけ早い完済」です。借り換えの目的を明確にして、借り換えるようにしましょう。

借り換えの審査に通りやすくするためには

先に解説したように、借り換えの審査はすでに借り入れのある状態で行われるため、審査が厳しくなる傾向にあります。もし、借り換えの審査を少しでも通りやすくするためには、次のようなことに気をつけるようにしましょう。

借入残高を少しでも減らす

カードローンの借り換えの審査でもっとも重視されるのが、現在の借入残高です。借り換えの申込をする前に、少しでも返済をしておくことで、借り換えの審査に通りやすくなる可能性があります。

利率が低すぎないか?

借入利率を少しでも低くしたいという気持ちは、誰にでもあるでしょう。しかし、あまりにも低い利率のカードローンサービスは、それだけ審査も厳しくなる傾向にあります。例えば住信SBIネット銀行の場合、低金利ではありますが、口コミをチェックしていくと、年収が400万、500万あっても審査に通らなかったという人が珍しくありません。

極端に低金利の所に固執するのではなく、適度に低い所を選ぶのも審査を通るための秘訣といえるでしょう。

消費者金融への借り換えは要注意

消費者金融には、貸金業法という法律が適用されていて、年収の3分の1以上の融資はしてはならないことになっています。
この規制は中小零細の街金業者はもちろん、銀行系列で業界大手のアコムやプロミスにも適用される規制です。
こうした消費者金融を選ぶ場合は自分の年収がいくらなのか、その3分の1はいくらなのかを把握し、借り入れができそうなことを確認してください。そうでなければ門前払いとなってしまいかねません。

カードローンの借り換え以外の方法

借り換えをするのは、なにもカードローンからカードローンである必要はありません。

もし、借り入れをしている資金の目的が、車を購入するための資金であったり、子供の教育に関する資金であったりする場合、マイカーローンや教育ローンなどの目的別ローンに借り換えをすることも可能となっています。

ただし、この場合一度借り換えをしてしまうと、カードローンのように手軽に追加借り入れをすることができなくなります。

また、資金の使用使途が限定されるため、自由に使うことができなくなる可能性があります。今まで通り、カードローンで利用したい場合は、カードローンで借り換えをするようにしましょう。

しかし、目的別ローンは多目的であるカードローンに比べると借入利率がかなり低く設定されていることが多いです。もし、今後借り入れをすることがなく、少しでも返済の助けにしたい場合は、このような方法も検討対象にしても良いでしょう。

カードローン借り換え時の限度額(融資枠)の注意点

カードローン借り換えの注意点

カードローンを展開している銀行などに融資を申し込むと、審査を受けることになります。審査の結果、具体的に何円のお金を融資してもらえるのかが決まります。それが限度額、あるいは融資枠というものです。

限度額(融資枠)は、カードローンを利用する人によってそれぞれ違います。言うまでもないですが、銀行側も事業としてお金を貸すわけですから、信用度の高い低いによって貸せる金額を決めていくからです。

信用度=返済能力であって経済力ではない

この場合の信用度というのは、要するに返済能力ということになります。

よく、経済力が高い人(収入が多い人)が信用度が高いと勘違いされますが、それは違います。年収が1000万円を超えるような人であっても、高額の借金をしており、月々の返済に窮してより低金利なカードローンの借り換えに奔走しているというケースもそれほど珍しくはないからです。

年収1000万円あってもそれ以上に月々の返済が多ければ返済能力は高いとはいえません。場合によってはどこのカードローンも審査落ちということもあるでしょう。
お金を貸す側は、返済余力が充分にある人にできるだけ多くのお金を貸すというのが基本になっています。

広告にある限度額は上限額

以下は大手の銀行や消費者金融のカードローンの限度額を一覧にしたものです。

三菱UFJ銀行カードローン
バンクイック
最高500万円
みずほ銀行カードローン最高800万円
じぶん銀行カードローン最高800万円
イオン銀行カードローン最高800万円
アコム最高800万円
プロミス最高500万円
モビット最高800万円

これを見て、人によっては
『高額融資に対応してるから』
といって銀行のカードローンに申込んだりします。もちろん、銀行サイドが公にしている限度額ですからその額まで借りれる可能性があるのは間違いありませんが、実際のところ上記の限度額を設定されるのは非常に稀です

例えば、限度額が500万円のカードローンがあったとしても、申し込んだ人全員が500万円の融資を受けられるわけではありません。

中には本当に500万円の融資を受ける人もいますが、別の人は400万円や300万円までだったり、また別の人は100万円とか50万円、時には10万円までだったりすることもあるのです。そして、人によっては審査の結果、融資枠は0円、融資できませんよという審査落ちだってあるわけです。

このように、限度額(融資枠)が何円になるのかは、決して本人の希望によって決まるわけではありません。あくまでも銀行や消費者金融側の審査の結果によって決まるのです。ですから利用者の中には、与えられた融資枠に満足することができない人も現れてくるのです。そしてまた別のカードローンに申し込み、複数の借金を抱え、、、というように多重債務状態になっていきます。

小口で借り入れというのが一番高金利

希望する金額を借りられないからと他のカードローンを申込むと、おそらく次のカードローンではさらに低い限度額での融資となります。そして厄介なことに、限度額が低いカードローンの金利は高めに設定されてしまいます。

同じ200万円のカードローンの借金でも、200万円の限度額で借入している場合と500万円の限度額で借り入れしている場合とでは金利が大きくことなってくるわけです。

これがカードローン借り換えを希望する人が出て来る背景になります。

当然ですが新しいカードローンに借り換える場合も審査はあります。既に他社のカードローンを利用している人の借り換えだからと言って、審査の難易度が低くなるようなことはありません。むしろ、よりシビアに審査されることも充分ありえます。

カードローンの借り換え審査に通りやすくなるには

そんなカードローンの借り換えですが、少しでも審査に通りやすくするためには、やはり属性アップに励むことが重要です。

属性アップというと難しく聞こえますが、要は信用度を上げることです。信用度を上げるには、

カードローン借り換えを増額申請で乗り切る

カードローンの借り換えを成功させるためには、何も新たなカードローンにばかり目を向ける必要もありません。

既存の、つまり、既に利用しているカードローンの限度額を増額するというアプローチで借り換えを成功させることも可能な場合があります。

一般的なカードローンであれば、金利は限度額の高さによって決まってきます。

そして、限度額が高ければ高いほど、金利は低く設定されます。例えば、30万円の限度額よりも100万円の限度額を設定してもらったほうが金利は安いのです。

もし仮に、あなたのカードローンがすべて限度額50万円以下であれば、そのうち一社の限度額を増額申請することで、カードローンの借り換えがうまくいくかもしれません。

増額による借り換えをする前に可能性を探る

勘違いしがちなのですが、増額申請が新たなカードローン契約と比べて通りやすいかというとそんなことはありません。増額申請をすると、そのための審査を銀行なり消費者金融なりは行います。

当然、審査基準に沿った人でないと増額は認めてもらえません。特に以下のような場合は申請が通りにくくなるので注意しましょう。

延滞している

今利用しているカードローンやその他のローンで一つでも延滞をしているものがあれば、増額申請はまず通りません。約定返済日をうっかり忘れていて1日遅れで入金したことが一度だけあるとか、そういう軽微な延滞の場合だと金融機関によっては通る場合もあるようですが、それも非常に稀なことなので延滞があれば諦めたほうが良いでしょう。

収入が減っている

今利用しているカードローンの審査をしたときと就労環境が変わっており、収入が減っているという場合は増額申請しても通らないことがあります。
カードローン審査はあくまでも返済能力の高さによって限度額が決まってきますから年収が減っているような場合は注意が必要です。
また、収入が減っているのに申請してしまうと逆に限度額を減額される可能性もあります。リスクは高くなるのでこういう場合は増額申請ではなく新たなカードローンで借り換えに挑戦して見るほうが得策です。

転職している

転職して職業がガラリと変わっている場合もマイナス評価を受ける場合があります。例えば事務系の仕事から肉体労働系の仕事に転職していると、怪我をするリスクが高まるといった見方をされてしまうかもしれないのです。

以上が増額審査でマイナスとなりかねない条件です。上記以外にも、収入は減ってないけど社内の立場が降格しているとか、同じ会社だけど会社の業績が著しく悪くなっているとか、住所が変わったとかいったこともリアルタイムで連絡してなければ信用度の低下要因ですので状況に変化があれば増額申請前に連絡しておくようにしてください。

以上みてきたような項目に当てはまらなければ、増額申請による借り換えにチャレンジする価値はあります。既に利用しているカードローンですから新たに契約の手続きをすることはありませんし、使い勝手も心得ているので安心感は高いといえるでしょう。

増額借り換えのステップ

増額による借り換え、おまとめは一度に完了しなくても2ステップ、3ステップで進めるなどすることも視野に入れておきましょう。経験者の声を見ていくと、限度額が50万円以下の場合、50万円程度まではスムーズに増額出来るケースが多いようです。
これは50万円が貸金業法上の一つの区切りであるためだと考えられます。貸金業法上は、一社で50万円までであれば収入証明書もなしで融資をしても良いことになっています。他社も含めると100万円までです。逆に言うとそれ以上は業者側もいろいろな手間が発生してくるので若干ハードルが上がるということです。

貸金業者ではない銀行も同様で、50万円が一つの区切りになっているケースをよく聞きます。
また、銀行によっては増額可能な人はその都度銀行サイドから『増額しませんか?』といった勧誘がメールや電話でくるようです。ネット銀行などがそうで、銀行によっては利用者側からの増額申請は認めていません。増額が可能な人にはすべて銀行側から連絡をするようになっているそうです。

step_1
どのカードローンで増額申請するか決める
今借りているところの中で一番利率が低いところをピックアップします。この時、『増額後の利率で比較する』ということに注意してください。50万円~100万円くらいまでであれば、どの銀行や消費者金融も利率はほぼ上限利率に近い率が採用されています。となると、上限利率がほぼ18%で横並びの消費者金融よりは14%台で横並びの銀行カードローンで増額申請したほうが得策ですね。
また、100万円を越えてくるとカードローンによって利率の設定に差が出てきます。よく比較して検討しましょう。

step_2
増額申請可能かどうか確認して申請する
既述の通り、某ネット銀行のように、利用者側からの増額申請はできないところもあります。FAQを見たり電話で直接聞いたりして増額申請が可能かどうかを確認しましょう。

step_3
審査結果を待つ

step_4
【OKの場合】
増額できた分を借り入れ、金利が高かったり返済額が多かったりするカードローンの返済に充てましょう。
また、返済をしていって低金利なところに余裕ができれば、優先的にそこから借り入れて金利の高いところへ返済していき、一日も早く借りているカードローンの件数を減らしましょう。

【NOの場合】
問題なくカードローンを利用しているのに増額申請が通らない場合は増額申請による借り換えは難しいかもしれません。
ケースバイケースだろうとは思われますが、そういうケースは思い切って新たなカードローンでの借り換えに切り替えるのも一つの手です。利率を基準に判断していきましょう。
ただし、増額が厳しい場合は新規も厳しいかもしれません。申込みブラックにならないよう、増額1社、新規1社にとどめるようにしてください。立て続けに3社以上に審査依頼してもあまり良い結果につながりません。

以上、増額申請によるカードローン借り換えについて見てきました。
とにかくカードローンの借り換えは金利勝負ですから金利をいくら下げることができるのか、そういったアンテナは日頃から強く張っておくようにしてください。

夫婦の借金を借り換えでおまとめしたい時は

借金をしている人の中には、夫婦それぞれがカードローンなどで借金を抱えており、それらをどこかに借り換えしておまとめしたいという人もいるでしょう。
実際、『夫婦の借金をまとめたい』いった類の質問はQ&Aサイトにもいくつも投稿されています。返答はほぼ決まっていて、『弁護士に相談して債務整理』か『親に肩代わりしてもらう』といった回答が多く見られます。

『夫婦の借金についてどなたか知恵をお貸し下さい。』
夫手取り20万・借金145万
妻手取り14万・借金100万
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13157007183

『25歳の夫婦です。借金が200万円あります。』
夫が病気で働けなくなり家計収入が半分以下に。
借金は200万円
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14163950454

『借金返済について… 1年前くらいから夫婦で借金しています。』
夫 借金170万円(消費者金融3社)
妻 借金50万円(消費者金融と銀行)
他にクレジットカード返済毎月3万
おまとめローン審査は否決
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11154059091

『夫婦の借金について。』
夫 借金60万 収入25万
妻 借金50万 収入15万
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12114103372

まず、夫婦の借金を借り換えによってまとめることが可能かどうかですが、これは可能な場合もあります。
どちらかの名義でカードローンやおまとめローンの契約をして多めの借金をし、パートナーの借金返済に充てればOKです。借り換えですね。

ただし、やはり審査はありますし、現状の収入や支出の状況によっても取れる選択肢は限られてきます。やろうと思えば多めの借り入れができるのかどうかが一つのポイントです。

そうしたことも踏まえ、夫婦で借金がある場合の対策を考えるとなると、おおまかには選択肢は3つです。そして経済的な余力があるかどうかで優先順位は変わってきます。

1.金利の低いところに借り換える
2.公的機関の生活補助制度を利用する
3.債務整理をする

なお、今回は“親など親族を頼る”という選択肢は省いていますが、頼れる状況ならそれが一番良い選択肢かもしれません。

低金利なローン(おまとめローンやカードローン)に借り換え

これは経済的な余力があり、借金をなんとかして完済しようという意欲のある人向けの方法になります。経済力があるというのは一概にひとくくりにはいえないですが、大まかに言うなら

◯収入が400万円以上ある
◯家計の節約をする余地が大きい

といった場合を指します。年収400万というのは低金利カードローンやおまとめローンの一部で貸付条件の一つとなっている年収水準です。年収を貸付条件に挙げてないところもたくさんあるのであくまで参考程度でしかありませんが、一応の目安と考えることはできるでしょう。もちろん、年収1千万円の人でも自己破産することもありますから年収400万円でOKということではありませんが、要はいかにして返済に回すお金を捻出できるか、その余力があるかということになってきます。

夫婦ということは、その後の人生はより具体的な出費が控えていることも多いはずです。お子さんがいらっしゃれば教育資金は大なり小なり必要になってきますし、ご両親が高齢になってくれば介護その他の支えをしていく必要が出てくるかもしれません。

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そうしたことを考慮するとしたら、新たな借金が何年にもわたって一切できなくなる債務整理(任意整理や自己破産)よりは借金完済のほうがはるかにマシです。将来、その気になればお金の融通ができるという状況にしておくには、完済しかありません。

1人では難しいことも夫婦ふたりであれば補い合うことでなんとか節約できることもあります。借り換えはそうした対応が可能である人向けの方法といえます。

公的機関の生活補助制度を利用する

自治体などでは、生活困窮者を対象に、短期の貸付をしてくれる場合があります。

緊急小口資金貸付

低所得の世帯を対象にした無利子の貸付制度で、各市町村の社会福祉協議会が行っています。ただし、小口と名が付いている通り、貸付額は10万円までです。
また、審査もありますし、相談員による聞き取りもあり、その内容によって貸付をしてもらえるかが決まってきます。

生活福祉資金貸付制度

主に低所得の世帯を対象に低金利または無利子の貸付制度になります。こちらも社会福祉協議会が実施しています。
貸付してくれる額は二人以上の世帯で月に20万円、単身世帯で月に15万円です。最長で12ヶ月間の貸付をしてくれますから総額でいうと最高240万円まで借り入れが可能です。

保証人の有無によって利率が変わるのが特徴で、保証人がいれば無利子、保証人がいなければ1.5%で貸付してもらえます。カードローンで一番利率が低いのが2016年9月現在で三菱UFJ銀行カードローンのバンクイックで、条件を満たせば1.8%となっていますから、それよりもさらに低金利ということになります。

返済期間(償還期間)は最長で20年となっていますから公的機関らしい手厚い制度といえるでしょう。
ただし、こちらも利用するには各機関からの継続的な支援を受ける必要があります。痛くもない腹を探られることもありますのでその辺りは覚悟が必要かもしれません。

上記以外にも、生活保護や各種保険、住宅取得の支援制度などが各自治体及び外郭団体で行われています。気になる人は住んでいる自治体の社会福祉課に確認をしてみると良いでしょう。

債務整理をする

最後の選択肢が『債務整理をする』です。債務整理には金利や返済期間を見直す任意整理、裁判所の裁定により借金を減額する個人再生、裁判所の裁定により借金返済を免除してもらう自己破産の3つがあります。どれも個人信用情報機関に事故情報として登録されてしまいますからその後6年~8年程度は新たな借金はできなくなります。カードローンの利用はもちろん、住宅ローンやクレジットカードすら利用できません。いわゆる”ブラックリストに載った”というような状況です。
この選択肢を取るのは、もうどうしようもなく借金が膨れ上がってしまい、借金返済をしていてはその後の人生がお金に追われて終わってしまうような事態が想定されるケースです。

カードローン借り換えなどの対処は早めに

以上、対応策を幾つかみてきましたが、カードローンの借り入れが膨れ上がっていけば、必ず他のカードローンに借り換えするだけでは対応できなくなります。
膨れ上がる前が辛抱のしどころではありますが、どうしても耐え切れずに借金が膨らみそうな場合は債務整理の対応を取る前段階で他の利率の低いカードローンに借り換える、仕事を増やして収入を上げる、節約して支出を減らすといった取り組みが必須になります。

リボ払いとカードローン。借り換えすべきケース

Credit Card in hand, isolated on white background買い物の代金支払いでクレジットカードを利用することが多くなっています。

ちょっとした買い物なら翌月一括で、ちょっと高めの買い物だとリボ払いで・・・なんてケースも珍しくありません。

リボ払いとは?

リボ払いとは、”リボルビング払い”の略称で、クレジットカードなどの支払い方法の一つです。

利用した金額に対し、予め決められた一定額を毎月支払っていく方法になります。

支払金額が予め決められているというのがミソで、支払い額が一定であるがゆえに家計を安定させやすいという点がうけています。

リボ払いのメリットとデメリット

20160824105639メリットについては上記でも解説したように支払額が一定であるということです。

例えば、何か高額なものを分割払いで購入すると、購入額に応じて支払額が決定するので、買う度に毎月の支払額は変動するのが当たり前でした。

しかし、リボ払いで購入した場合には、支払額のほうを予め5000円とか1万円とか決めているので、それ以上の支払いをすることがありません。

つまり、出て行く金額が一定であるために懐具合の算段をつけやすいというわけです。

一方、そのことがデメリットにもつながってきます。

購入する金額に関係なく支払額を一定にするということは、返済期間が長くなるということです。

例えば20万円の家電を購入したとして、毎月4万円支払う場合と、毎月1万円支払う場合とでは、1万円支払う方が支払い期間は当然長くなります。

支払い期間が長引くということはそれだけ手数料を支払うことにもなりますから、返済総額が上がったり、なかなか完済できないというストレスを抱えやすいというデメリットがあります。

リボ払いを借り換えるなら銀行カードローン

数多くのカードローンを検証してきた当サイトがリボ払いからの借り換えでおすすめするのは銀行カードローン、中でもみずほ銀行カードローンと住信SBIネット銀行カードローンがおすすめです。

クレジットカードの金利は手数料という名目になりますが、利率にすると15%~18%です。

みずほ銀行カードローンだと、利率は年2.0%~14.0%です。

どんなに高くても年14.0%ですから安心して借り換えることができ、多くの方が申し込まれています。

リボの借り換えにおすすめ

【みずほ銀行貸付条件概要】
金利帯 年2.0%〜14.0%
審査 来店不要
保証人・担保 不要
年会費・手数料 なし
限度額最高 800万円
年齢 満20歳以上66歳未満
必要書類 公式サイトにてご確認ください。
※住宅ローンのご利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%〜13.5%です。
みずほ銀行カードローン
⇒公式サイトはこちら

さらに、住信SBIネット銀行になると利率は以下の通り。

契約によっては相当な低金利となる場合もあります。

明らかにクレジットカードのリボ払いよりは低金利での利用が可能になってきます。

リボの借り換えにおすすめその3

【住信SBIネット銀行貸付条件概要】

金利帯 1.59%〜14.79%
審査スピード 通常数日
保証人・担保 不要
年会費・手数料 なし
限度額最高 1200万円
年齢 満20歳以上満65歳以下
必要書類 公式サイトにてご確認ください。

住信SBIネット銀行カードローン
⇒公式サイトはこちら

カードローンに借り換えた方が良いケース

クレジットカードには抵抗がないという人がいる一方、カードローンに対してはアレルギー反応を示す人も少なからずいます。

やはり、”金貸し”、”街金”といったイメージが根強いのだと思われますが、実はリボ払いの残高によっては、カードローンの方がはるかにお得に利用できることもあります。

高額商品を立て続けに買ってリボ残高が何十万、あるいは100万円以上溜まってしまっているという方は特に借り換えを検討すべきでしょう。

リボ払いの場合、クレジットカード会社に支払う手数料は利率でいうと15%程度と言われています。

一方、カードローンの場合は金融機関によって差があるものの、2%前後~18%まで幅があります。

銀行カードローンやネット銀行の人気どころで言えば2%前後~15%弱がメインの利率です。

つまり、カードローンの方がリボ払いよりは利率(手数料)を低く抑えられる可能性が少なからずあるわけです。

ただし、カードローンに借り換えをすれば誰でも必ず得するというわけではありません。

借り換えするならそれなりに留意しておくべきこともあります。

できるだけ限度額を高めに申し込む

カードローンの利率は審査で各社の規定により設定されます。

そして利率決定に一番大きな影響があるとされるのが限度額です。

同じ30万円を借りるのでも、限度額300万円の人が30万円を借りるのと、限度額50万円の人が30万円を借りるのとでは利率は全く異なってきます。

例えば、みずほ銀行、オリックス銀行、住信SBIネット銀行を比べると以下のようになります。

 

銀行名 限度額300万円の場合 限度額50万円の場合
住信SBIネット銀行
⇒公式はこちら
5.29%~8.99% 7.99%~14.79%
みずほ銀行
⇒公式はこちら
年7.0% 年14.0%
オリックス銀行 5.0%~12.8% 12.0%~17.8%

上の表を見ても明らかなように、限度額が大きい方が適用される利率は低くなります。

みずほ銀行のカードローンなどは倍も違いますね。

限度額300万円の人のほうが圧倒的に低い利率で借り入れすることが可能になるわけです。

『クレカからカードローンなんて怖いからちょっとだけ・・・』

なんて思って少ない融資枠で契約すると、上限金利での契約になる可能性が極めて高いですから、結果的にはおすすめとはいえません。

なお、上記の表以外にも低金利で使い勝手の良い銀行カードローンがあります。

以下の一覧の中から選ぶのも良いでしょう。

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というわけで、リボ払いで数十万円以上の借り入れがあるような場合は、限度額が高めのカードローンで借り入れを行えば、かなりの負担軽減になります。

なお、カードローンの限度額が多い少ないによって他の出費が変動することはありません。

限度額が高い方が利率が低くなりお得になるというだけですから、申し込む際には少なくとも100万円以上の限度額で申し込むようにすると良いでしょう。

注意点

カードローンに借り換えをする場合の注意点は2つあります。

一つは銀行カードローンで限度額を高めにして申し込むこと。

ここを間違えると借り換えする意味が出てきません。

例えば、消費者金融のアコムやプロミスで50万円の限度額で審査に通ったとしても、それだと利率は18%程度でしょうからリボ払いのほうがまだ利率が低いということになり損をします。

同様に、銀行カードローンであっても限度額が100万円未満での審査可決となると利率は15%あたりになる確立が高くなります。

そうなると損はしないでしょうが借り換えをする意味がある状況とはいえません。

もっとも、最初は多少高めの利率であっても、真面目に返済をしていくことで限度額が増額され、利率も下がるということがカードローンではよくありますから、そこを狙うのも一つの方法ですね。

リボ払いを続けている限り、利率が下がることはありません。カードローンなら下がる可能性がある。これはカードローンに借り換えをするメリットといえるかもしれません。

あともう一つはカードローンに借り換えた後、カードローンの借金を膨らませないということです。

クレジットカードのキャッシングはカードローンに借り換えしたほうが良いか

a man that flying with credit card昔は個人が生活費を借りるとしたら消費者金融が手っ取り早い選択肢でした。銀行の融資もありましたが、審査に時間がかかる上に準備する書類も多く、

『明日には◯万円必要』

といったケースに臨機応変に対応するには無理があったからです。

しかし、生活費が不足した人がみんな消費者金融にお金を借りにいったかというともちろんそうではありません。むしろ、多くの人はもっと身近な選択肢を選んでいました。

それはクレジットカードのキャッシングです。

クレジットカードは、ショッピングをする際の代金支払い代行以外にもキャッシング枠というものがついており、希望すれば20万円とか30万円のキャッシング枠を設定してくれます。

キャッシング枠がもらえるかどうかは審査次第ではありますが、初めてクレジットカードを作るような人であれば問題なくキャッシング枠がつくことがほとんであり、いざというときにはそれを利用して現金を借り入れることが可能です

クレジットカードのキャッシングの金利は15%~18%

一部のクレジットカードは、キャッシング金利は手数料という形になっているため、利率がいくらなのか明記がありません。しかし、一般的にはクレジットカードのキャッシング手数料を利率になおすと15%~16%以上だと言われています。また、利率を表記しているところを見ていくと、ほとんどが15%~18%という利率設定になっています。

クレジットカードのキャッシング金利例

三井住友VISAカード・・・15%~18%
楽天カード・・・18%
ライフカード・・・15%~18%
エポスカード・・・18%
JCBカード・・・15%~18%
iB・・・15%~18%

15%であれば消費者金融を少額利用する場合の18%と比べて低金利ですが、銀行カードローンと比べるとやや高めの利率ということになります。しかも、ほとんどの場合は15%の利率は一部の優良顧客(ゴールドカードなど)に対する優遇利率であり、普通に使っている人は18%となるのが一般的です。ちなみに、銀行カードローンの上限利率は14%台が一般的です。

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このように、クレジットカードのキャッシング利用は金利という点だけに着目すれば決して賢い選択とは言えません。しかし、月に数万円程度の少額のキャッシング利用で終わっているうちは気にするような差にはなりませんから借り換えを考える必要もないでしょう。

 

カードローンに借り換えを検討した方が良い水準とは

借金がクレジットカードのキャッシング利用分のみという場合、カードローンに借り換える方が明確に得になるケースはあまりありません。なぜならクレジットカードのキャッシング枠というのは、多くの場合は30万円程度だからです。

仮に30万円満額借りきっているとしても、多くの銀行カードローンの利率に適用すれば14%台の利率となります。借りているお金が数十万円で利率の差が3%、4%といったレベルだと、月々の負担感はそう変わるものではありません。借り換えることで心理的な負担が大きく減るとはいいがたいわけです。

消費者金融に借り換えても無意味

最近では、消費者金融も基本金利を引き下げてきており、そちらに目が向く人もいるかもしれません。

最近の消費者金融の基本金利
アコム・・・3.0%~18.0%
SMBCモビット・・・3.0%~18.0%
プロミス・・・4.5%~17.8%
(2016年8月時点)

上記の大手消費者金融の利率を見てしまうと、3.0%や4.5%という利率を前提に考えてしまいがちですが、この利率が適用されるのは最高の限度額で契約ができた場合です。限度額の最高額は、アコムやSMBCモビットなら800万円、プロミスなら500万円です。しかし、最初に契約する際は数十万円の限度額での契約となることが圧倒的に多いですから、利率は18%前後になります。つまり、

消費者金融に借り換えてもあまり意味がない

ということになります。高額での契約でなければ借り換えをする意味はないばかりか、逆に損をする可能性もありますので注意しましょう。

借金総額が100万円超えている場合に借り換えを検討する

ではどんなときにカードローンへの借り換えを検討すべきかというと、クレジットカード(キャッシング利用分)や他のカードローンなどの借入総額が100万円を超えている場合です。クレジットカードのキャッシングのみでも100万円、200万円と借りれることもありますから、そういったケースももちろん借り換えを大いに検討すべき水準といえます。

仮に100万円台の借金総額であれば、それをどこか低金利なカードローンに借り換えれば利率は12%前後にまで下げることが可能です。もし、借金総額が200万円を超えているのであれば、多くのカードローンで10%以下の金利が視野に入ってきます。

つまり、クレジットカードだけではなく、借金総額という少し俯瞰した見方が必要になってくるというわけですね。

例えば、クレジットカードのキャッシング利用や消費者金融、なんでもいいですが借金として210万円程度の借り入れがあった場合、このレベルの額を銀行カードローンに借り換えできれば利率は一気に10%~12%前後にまで下げることも可能になってきます。

こちらは現在人気が高い銀行カードローンを100万円~200万円前後の限度額で契約した場合の利率一覧です。

三菱UFJ銀行カードローン『バンクイック』 年10.6%~年13.6%
イオン銀行カードローン 年8.8%~13.8%
みずほ銀行カードローン 年12.0%
楽天銀行カードローン 年9.6%~14.5%

(みずほ銀行の場合、住宅ローンのご利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。)

>>借り換えにおすすめなカードローン<<

上記を見るとわかるように、

三菱UFJ銀行カードローンバンクイックの金利が1.8%~に改定

ufj200先月、三菱UFJ銀行がカードローン『バンクイック』の金利の見直しをすると発表しました。
三菱UFJ銀行は日本でも1,2を争うメガバンクですからそれだけで人気が高いのですが、金利の面だけを比べると、他の銀行カードローンにやや引けをとっていた印象は否めませんでした。そのためカードローン借り換えの候補としては二番手グループといった感があったのですが、状況が変わってきています。

三菱UFJ銀行カードローン『バンクイック』の以前の金利水準は4.6%~14.6%です。上限金利の14.6%はともかく、下限金利の4.6%はより低金利で勝負しているネット銀行のカードローンと比べてもやや高めでした。ちなみに以前の銀行カードローンの金利を比較してみると以下のとおりです。

 


銀行(カードローン)名称 利率 限度額最高
三菱UFJ銀行カードローン
バンクイック
4.6%~14.6% 500万円
三井住友銀行カードローン 4.0%~14.5% 800万円
楽天銀行カードローン 1.9%~14.5% 800万円

 

表を見ても明らかなように、

カードローン借り換えは住宅ローン借り換え時にも影響する

20160719105401ローンの借り換えというと、一般的には住宅ローンのことを指す場合が多いようです。
カードローンと違い、住宅ローンは多くの人が借りるローンですからそれだけ関心を持っている人も多いわけです。自分が借りている住宅ローンよりも低金利なところがあるなら借り換えようという思いを持っている人もたくさんいるはずです。

で、いざ借り換えをしようとすると、思わぬ壁にぶち当たる場合があります。

カードローンのせいで住宅ローンの借り換えを断念

Aさんは5年前に住宅ローンを借りて35年ローンでマイホームを購入しました。
Aさんは上場企業勤務で年収も700万円近くあります。奥さんは専業主婦で子供さんが二人という、日本で住宅ローンを抱える世帯としてはまさに典型的な家族構成です。

住宅ローンを組んだ時には充分返済が可能と思っていたのですが、いざローンの支払を始めてみると、毎月ではないものの、年に何回か、家計がきついと思うときがありました。
家族旅行の時などです。
ローンの支払で家族の思い出作りがダメになっては本末転倒だと、その場しのぎでカードローンを借りたそうです。
借りたのはアコム。限度額も10万円程度だったため、金利は18%でした。

その後、住宅ローン返済も重なったこともあってか、カードローンは完済することなく時が過ぎました。延滞するわけではないのですが、完済しそうなタイミングで次の借り入れが発生するなどして、結局カードローンの限度額は80万円にまで増えていました。
住宅ローンもカードローンも返済は遅れてはいません。

そして先日、住宅ローンを別の金融機関に借り換えると金利負担が低くなるとの情報を奥さんが持ってきて、早速借り換えの相談をしました。

すると、その銀行の担当者いわく、

『消費者金融からの借り入れが増加傾向にあるので希望通りには融資できない』

とのことで、借り換えはかないませんでした。全くダメというわけでもないらしいのですが、返済期間をもっと短くするとか、金利(利率)をもう少し上げるとかそういったことをしないと借り換えは厳しいらしく、それでは借り換えする意味がないということで断念したそうです。

カードローンがあるなら留意しておくこと

カードローンの利用をしているからといって住宅ローンが通らない、借り換えできないということはありません。問題はカードローンの利用の仕方にあります。

カードローンの金利12%は高いか低いか

カードローン借り換えで超低金利なのはどこ?

何度も言っていますが、カードローンの借り換えをするのであれば、金利は最重要ポイントです。金利が低くなければ借り換えをする意味は全くないといっていいほどですが、実際には金利がさほど変わらないのに借り換えに踏み切る人もいるそうです。

借り換えの効果が出るというのは、つまり、借り入れ総額と金利負担が減るということです。返済の手間も、借り換えの手間も、そうしたはっきりとしたメリットがなければ借り換えをする意味がありません。やはり借金である以上、お金の負担を軽減するような方向でないと動く意味は少ないといえます。

では、カードローンの借り換えをする際の金利の水準はどの程度が良いでしょうか?いわゆる超がつくほどの低金利とはどの程度の水準を言うのか考えてみたいと思います。

現在、一般的なカードローンの利率は消費者金融で4%前後~18%程度、銀行カードローンだと4%前後~15%程度となっています。大小様々な金融機関がありますから、この水準からはみ出すところもありますが概ね間違った水準ではないといえるでしょう。

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これらの水準であれば普通ということができます。
一般にカードローン借り換えとは、金利差を狙っていくものですから、18%の消費者金融から借りているのであれば、銀行カードローンに借り換えることで最高でも15%の金利となり、その分金銭的な負担は軽くなるわけです。

が、中にはもっと低金利設定されているものもあります。それがいわゆる超低金利なカードローンです。

具体的にはじぶん銀行やみずほ銀行あたりが該当します。ただし、そこのカードローンならどんな状況でもいいというわけではありません。

例えば、じぶん銀行の場合は、下限金利こそ超低金利ですが、上限金利は18%近い利率ですから高い方の利率で契約となったら借り換えの意味がなくなってしまうのです。似たようなことは横浜銀行のカードローンにもいえます。

とにかく、カードローンの金利はこのように高い場合と低い場合があるので注意が必要です。

その点、みずほ銀行は下限金利だけでなく、上限金利も低くなっていますから、今のところ超低金利カードローンといえばこれになります。

気をつけたいのは、みずほ銀行ほどではないにしても低金利だなと思えるカードローン。

例えばイオン銀行カードローンです。

イオン銀行の利率はパッと見でも若干低いような感じです。

上限の利率が13.8%というのは他の大手銀行のカードローンよりも若干低いですし、下限金利もみずほ銀行ほどではないにしても他の4%台のカードローンと比べると低めです。

しかし、そうしたカードローンの場合、審査などのハードルが高めに設定されているという経験者の声も多くあります。

大手銀行とネット銀行を同時に申し込んだ場合に、ネット銀行では否決だったのに大手銀行では審査通過したといった口コミです。

審査基準は各社それぞれ設定していますから一概に甘い、厳しいとはいえませんが、やはり、振興の銀行で金利水準も低いような場合は審査は相応にシビアにしているような雰囲気です。

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