カードローン借り換えは低金利&完済が要点。しかし失敗するリスクも!

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カードローンも借り換えがあるという事を知らないというケースも意外にあるようです。現在適用されている金利によっては、別のカードローンに借り換えをしたほうがお得になるケースもあります。カードローン借り換えのメリットやデメリット、おまとめローンとの違いなどについて、詳しく解説していきたいと思います。

カードローンの借り換えとは

カードローンの借り換えという言葉に聞き覚えが無い人は意外に多いです。
借り換えというのは、

 ローンの残高が残っている人が、
 他の銀行や消費者金融と新たに契約をして借入先を乗り換えること

を言います。つまり、現在のローンの残債を別のカードローンからの借り入れによって全額返済してしまうのです。

このようなローンの借り換えは、住宅ローンなどでよく行われています。しかし、カードローンにおいても、同じように借り換えをすることができます。ローン残高が何千万もあることが多い住宅ローンに比べると、カードローンの借り換えはまだ比較的簡単に行うことができる場合もあります。

借り換えをすることによるメリット

借り換えというのは、メリットを見出さないと行う意味がありません。どのようなメリットがあるのか、いくつかの例をご紹介します。

利息を軽くする

借り換えをする際には、現在借り入れを行っている銀行カードローンや消費者金融カードローンよりも金利が低い会社を選ぶことができます。借金をすることでもっとも負担が大きいのは支払利息です。そのため、利息の低い会社を選ぶことで、月々の負担を減らすことができ、より早く完済をすることができる可能性が高まります。

今現在借り入れをしているカードローンで、さらに利率を下げてもらうという事はなかなか難しいケースが多いです。そのため、利息を少しでも低くするためには、別のカードローンに借り換えをすることが近道だといえるでしょう。

例えば、年利が14.0%であり、借入残高が100万円だとします。単純計算で、1年間の利息の支払いは、14万円にも上ります。これを、もし年利10.0%の会社に借り入れをすることができれば、年間の利息支払額は10万円となり、余った4万円分を返済に充てることができるようになります。

もちろん、実際には月々返済していくため、このような単純な計算になりません。しかし、利息が低いことで、利用者が損をすることはありません。

より便利なカードローンにすることができる

利息を低くする以外にも、カードローンの利便性を求めて借り換えをすることができます。たとえば、利用できる地域が限定されているカードローンを利用していた場合、全国で利用できるカードローンへ乗り換えることもできます。よくあるのが地方銀行のカードローンや中小零細の貸金業者から借り換えるケースです。この場合は利便性が一気に高まることもあります。

また、借り入れに関する手数料が一切かからないようなカードローン会社を選んで、余計な負担がかからないようにすることも可能です。具体的にはATMの利用手数料などですね。
銀行カードローンはATMは大体どこでも使えますが、手数料がかかるケースとかからないケースがあります。そのため、利用手数料がかからないところに借り換えることで細かな負担を軽減することができたりもするわけです。
自分のライフスタイルに合わせて借り換える人もいます。

月々の返済額を変更することができる

さらに、現在のカードローンの月々の返済額が大きい場合、より返済額が低いカードローンへ借り換えることにより、毎月の負担を低くすることも可能です。ただし、最終的に返済すべき元本は変わらないので、完済までの期間が延びてしまうことを理解しておきましょう。できるだけ早く完済するためには、返済額は極力減らさないほうがよいでしょう。

借り換えをすることによるデメリット

カードローンの借り換えをするメリットは色々ありますが、デメリットも存在しています。どのようなデメリットがあるのか、いくつかご紹介します。

改めて審査を受ける必要がある

カードローンを受けるためには、審査を通過する必要があります。現在利用しているカードローンで行った審査と同じような審査を再び受けなければなりません。書類を揃えたりなどの、手間がかかる場合があります。

審査が厳しい傾向にある

始めてカードローンの審査を受ける場合、他社の借り入れがないため、審査に通過しやすい傾向があります。しかし、借り換えの場合は、その時点で契約中のカードローンの借入残高があるため、最初に審査を受けたときよりも厳しく審査をされる傾向があります。審査を通るための一定の対策が必要になることもあるでしょう。

場合によっては返済合計額が増えるリスクも

借り換えをするときに、借入利率が高い所を選ぶ人は少ないと思います。ただ、月々の返済額について、意識をしていない人が多いです。

月々の返済額が異常に低く設定されていると、それだけ完済までの期間がかなり長くなる可能性があります。その場合、せっかく借入利率を低くして、利息を抑えたとしても、返済期間が延びることで、利息は膨れ上がっていき、トータルの返済額が膨れ上がる可能性がありますので注意が必要です(当然ですが元本は変わりません)。そのため、借り換えをする場合は、月々の返済額をあまり減らさずにできるだけ早く完済することに重きを置く必要があります。

不便になることがある

借入利率を重視して、借り換え先のカードローン会社を選んだ場合、会社によっては不便になる可能性があります。提携先が少なく、利用場所が限られてしまうことや、手数料が高くなるなどの事態があるかもしれません。借り換えを行うことによって不便になった場合、日々の生活において困ることが無いかどうかを事前に確認しておく必要があります。

おまとめと借り換えにはどのような違いがある?

借り換えの際に、よく間違えられてしまうのが、おまとめと同じではないかという事です。一見似ているようですが、全く違うものと考えてください。

具体的に説明すると、借り換えというのは、現在借り入れをしている業者が1社であり、そこから他の業者に乗り換えをするという事で、1対1のやり取りとなります。

一方で、おまとめというのは、すでに複数のカードローン業者から借り入れを行っており、その借り入れを他の1社に絞って、まとめることを言います。

借り換えとおまとめによって、それぞれのサービス内容や、借入利率などに違いがある場合が多いです。自分自身が、どちらに該当するのかを確認しておくようにしましょう。

カードローンの借り換えをする際の利率に関するポイント

カードローンの借り換えをする際には、次のような利率のポイントを押さえておきましょう。

会社による借入利率の違い

同じ借り換えであっても、カードローン業者によってその利率は大きく変わってきます。

ここでは、銀行系のカードローンでの100万円の限度額の借入利率についてご紹介します。同じ銀行であっても、審査内容や条件によって金利が変わる可能性があります。

・みずほ銀行カードローン 年12.0%
・三菱UFJ銀行カードローン バンクイック 年13.6~14.6%
・りそな銀行 りそなプレミアムカードローン 年11.5~11.5%
・三井住友銀行カードローン 年12.0~14.5%
・住信SBIネット銀行 年7.39~14.79%
・ジャパンネット銀行 ネットキャッシング 年15.0~15.0%
・楽天銀行 スーパーローン 年9.6~14.5%

借入限度額により金利が違う場合も

先にご紹介したのは、あくまでも借入限度額が100万円である時の借入利率の一覧です。しかし、同じ銀行の同じカードローンサービスであっても、審査を通過した借入限度額によって利率が変わってきます。

ここでは、みずほ銀行のカードローンでの例をご紹介します。

・10万円以上100万円未満 年14.0%
・100万円以上200万円未満 年12.0%
・200万円以上300万円未満 年9.0%
・300万円以上400万円未満 年7.0%
・400万円以上500万円未満 年6.0%
・500万円以上600万円未満 年5.0%
・600万円以上800万円未満 年4.5%
・800万円 年2.0%

みずほ銀行のカードローンでは、住宅ローンを利用していることでここからさらに年0.5%引き下げをすることができます。
(みずほ銀行の場合、住宅ローンのご利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。)

みずほ銀行に限らず、借入限度額によって金利をかなり抑えられることが多いです。

ただし、希望する借入限度額が高ければ高いほど、審査が厳しくなります。審査によっては、希望借入限度額よりも低い枠を提示される可能性もあります。自分がどれくらいの借り入れが必要なのか、事前に把握をすることは難しいですが、その心づもりはしたうえで、カードローン会社を選ぶようにしましょう。

借り換えはどのような人に向いている?

カードローンの借り換えは、誰にでもメリットがあるわけではありません。特に借り換えをしたほうがいい人というのは、どういう人なのかについてご紹介します。

何年もに渡って増額もなしに利用している人

借り換えというのは、現在の借り入れに対する負担を少しでも楽にして、借金の完済までの予定をはっきりとさせることを目的としています。要するに借入利率が低い、低金利なカードローンを選ぶのが大前提となります。

この場合、古くからカードローンサービスを利用している人ほど、この恩恵を受けることができる可能性が高くなります。

最近では、銀行も消費者金融もカードローンの利用者を少しでも得るために、金利を引き下げる傾向にあります。

しかし、古くから利用している人の場合、限度額の増額もなしに金利が下がることはまずありません。一旦古い付き合いはリセットし、新たな別のカードローンに借り換えをすることで、一気に利息が低くなる可能性もあるのです。

利便性が少ないと感じている人

現在利用しているカードローンの提携先が少なく、手軽に利用することができない場合、より便利なカードローンに借り換えをすることで、返済だけではなく借り入れも簡単にできるようになる場合があります。

月々の返済額が高いと感じている人

月々の借り入れの返済額が高額で、日々の生活に支障をきたしている場合は、月々の返済額が低く設定されているカードローンを選んで借り換えをするとよいでしょう。

やみくもに借り換えすればいいのではない

ただやみくもに何でもかんでも借り換えをすればいいというわけではありません。

確かに借り換えは、低金利なカードローンへ借り換えるだけで、月々の負担を減らせる場合が多いです。

しかし、それによって、さらに借り入れを増やしてしまう場合もあります。負担が低いからといって、もう少し借りてもいいと思ってしまう人の場合です。

借り換えの最終目標は、「できるだけ早い完済」です。借り換えの目的を明確にして、借り換えるようにしましょう。

借り換えの審査に通りやすくするためには

先に解説したように、借り換えの審査はすでに借り入れのある状態で行われるため、審査が厳しくなる傾向にあります。もし、借り換えの審査を少しでも通りやすくするためには、次のようなことに気をつけるようにしましょう。

借入残高を少しでも減らす

カードローンの借り換えの審査でもっとも重視されるのが、現在の借入残高です。借り換えの申込をする前に、少しでも返済をしておくことで、借り換えの審査に通りやすくなる可能性があります。

利率が低すぎないか?

借入利率を少しでも低くしたいという気持ちは、誰にでもあるでしょう。しかし、あまりにも低い利率のカードローンサービスは、それだけ審査も厳しくなる傾向にあります。例えば住信SBIネット銀行の場合、低金利ではありますが、口コミをチェックしていくと、年収が400万、500万あっても審査に通らなかったという人が珍しくありません。

極端に低金利の所に固執するのではなく、適度に低い所を選ぶのも審査を通るための秘訣といえるでしょう。

消費者金融への借り換えは要注意

消費者金融には、貸金業法という法律が適用されていて、年収の3分の1以上の融資はしてはならないことになっています。
この規制は中小零細の街金業者はもちろん、銀行系列で業界大手のアコムやプロミスにも適用される規制です。
こうした消費者金融を選ぶ場合は自分の年収がいくらなのか、その3分の1はいくらなのかを把握し、借り入れができそうなことを確認してください。そうでなければ門前払いとなってしまいかねません。

カードローンの借り換え以外の方法

借り換えをするのは、なにもカードローンからカードローンである必要はありません。

もし、借り入れをしている資金の目的が、車を購入するための資金であったり、子供の教育に関する資金であったりする場合、マイカーローンや教育ローンなどの目的別ローンに借り換えをすることも可能となっています。

ただし、この場合一度借り換えをしてしまうと、カードローンのように手軽に追加借り入れをすることができなくなります。

また、資金の使用使途が限定されるため、自由に使うことができなくなる可能性があります。今まで通り、カードローンで利用したい場合は、カードローンで借り換えをするようにしましょう。

しかし、目的別ローンは多目的であるカードローンに比べると借入利率がかなり低く設定されていることが多いです。もし、今後借り入れをすることがなく、少しでも返済の助けにしたい場合は、このような方法も検討対象にしても良いでしょう。

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